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国際スポーツ雪かき選手権

逆転の発想から生まれた社会課題解決型スポーツとは?

小樽市の年間降雪量は600mmを超えており、冬場は隣近所が助け合って雪かきをしなくては生活路が確保できる生活に支障をきたす地域である。しかし、高齢化率41.6%(2024年11月現在)に達する小樽市は、雪かきができなくなった高齢者を隣近所の高齢者が代わりに雪かきをする老老除雪が社会問題化している。そこで、雪かきをスポーツ競技にすることで若者やインバウンドの参加を呼び込もうとして、2014年に小樽市商工会議所青年部とともに、国際スポーツ雪かき選手権(スポ雪)を立ち上げた。スポーツ雪かきとは、辛く重労働の雪かきを楽しく競い合えるようにスポーツの要素を加えた逆転の発想から生まれた小樽発祥の地域貢献型スポーツである。当初、スポ雪は日帰り観光に悩む小樽市の宿泊客増を狙った冬のアクティビティとして期待されたが、インバウンドが定着しなかったことから、観光の課題解決を切り離して地域の課題解決に軸足を置くこととなった。現在では、札幌学院大学まちおこし研究会のメンバーが中心になって、小樽市内の町内会と連携して、冬場に積雪で通れなくなる生活路に、町内会を校区とする中学生や市内の高校生を中心に、市外からのボランティアも呼び込みながら、5か所の町内会で一斉にスポ雪を開催している。2013年からは、北海道科学大学木村尚仁研究室の学生が開発したセンサーグローブを導入し、雪かきの作業量を計測することで客観的な採点方式を実現した。スポ雪の詳細はspoyuki.comにてご確認いただきたい。

Power in Numbers

2014

開始年

11

実施回数

1486

延べ参加者数

Project Gallery

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